2015年10月27日火曜日

10月26日(月)に第8回北陸合同バイオシンポジウムの会場に実地調査に行きました。

 第8回北陸合同バイオシンポジウム開催まで残り3日となり、シンポジウムに向けた準備がより一層本格化していきました。
 昨日はシンポジウムのスタッフで口頭発表が行われる山中温泉にある「山中座」と宿泊所兼ポスター発表会場である「すゞや今日楼」に下見に行きました。

 山中座では、シンポジウムで使用するスクリーンに実際にパソコンの画面を試写して問題なく映ることを確認し、クロークの場所を見学しました。山中座のスクリーンとプロジェクタはとてもよいもので、画面はとても大きく、明るく、鮮やかでした。


 すゞや今日楼では、宿の須谷社長と話し合いをしながら、当日の段取りを決めていきました。
 
 まずポスター会場でポスターの配置方法を検討しました。


ポスターを何枚貼ることができるか確認するために壁の長さを測っているところです。
ポスター会場の部屋の壁はこのように綺麗な朱色なので、ポスターが良く映えそうです。

 
 次に、すゞや今日楼社長ご自慢の露天風呂を見学しました。


山中温泉の伝統工芸である山中漆お椀を模したお風呂です。

 まだまだスタッフとして準備しなければならないことがたくさんあります。残りの3日も準備を頑張りたいと思います。

2015年10月19日月曜日

新たに購入した腸内細菌が研究室に届きました。

 2015年10月8日に新たに購入した腸内細菌が研究室に届きました。購入した腸内細菌の菌種名は「Pseudoflavonifractor capillosus」です。

 今回はアメリカの菌株保存・分譲機関であるATCC(American Type Culture Collection)から腸内細菌を購入しました。ATCCから届いた段ボールは菌1種しか入っていないとは思えないほどサイズが大きかったです。

ATCCから届いた段ボール。隣のボルテックスとサイズを比較しても大きいことが分かります。

 段ボールの中には大量のドライアイスが入っており、さらにドライアイスからは大量の煙が出ていたので腸内細菌が入っているケースをなかなか見つけることができませんでした。

ドライアイスの中に手を突っ込み、手探りで腸内細菌がはいったケースを探す杉山さん。


 約5分探して、ようやく腸内細菌が入った包みを見つけることができました。

目的の包みが見つかって笑顔の杉山さん

 包みを破り、2重になっていた箱を開けてという工程を経て、ようやく腸内細菌入りのチューブに到達しました。

杉山さんの右手にある小さなチューブにPseudoflavonifractor capillosusが入っています。


 ここまで過剰に包装する必要があるかと疑問に思いましたが、研究室の腸内細菌コレクションが増えたのでとても嬉しかったです。この腸内細菌を使ってこれからもより多くの研究を行いたいです。

2015年10月13日火曜日

石川県立大学 食品科学科 食品微生物学研究室の小柳先生、河田さんが共同研究に来ました。

9月14日から10月1日にかけて石川県立大学 食品科学科 食品微生物学研究室の小柳喬先生と4年生の河田明輝さんが共同研究に来ました。

今回の共同研究では、様々な腸内細菌として私たち研究室で作製した96 well plate上にある腸内細菌約60種を用いることになりました。

共同研究初日には、嫌気チャンバー内で腸内細菌の培養を行いました。腸内細菌を培養する培地を96 well plateに分注し、腸内細菌の培養液を培地入りの96 well plateに植菌していく操作を8連マルチチャンネルピペットで行いました。

8連マルチチャンネルピペット。一度に8ヶ所のウェルに液体を分注できる便利な器具です。


8連マルチチャンネルピペットを使用することと、嫌気チャンバー内での操作は河田さんにとって初めてでした。8連マルチチャンネルピペットは、油断するとチップがしっかり刺さらず、空気が漏れることで8ヶ所で取った液量に差が出ます。60種の腸内細菌を同じ条件下で培養するためには培地の量、培養液の量は平等にならなければなりません。


上の写真のように8連マルチチャンネルピペットに黄色チップをさして液体を吸います。


嫌気チャンバー内での操作では、河田さんは装着したグローブのゴムに腕を締め付けられながら、8連マルチチャンネルピペットに8つのチップを同時にしっかり刺すこと苦戦しながら実験をしていました。


8連マルチチャンネルピペットを用いて培地を分注している河田さん。作業中盤には8連マルチチャンネルピペットに慣れていき、サクサクと培地を分注していました。


小柳先生、食品微生物学研究室に所属している修士2年生の増田さん、さらに栗原先生と私・奈良が見守る中、約2時間にも及んだ嫌気チャンバーでの作業を終えました。
作業後の河田さんの感想は「常に人に見られながら作業をしたのでかなり緊張した。」でした。


実験後の河田さん。実験前はこの写真よりも3割増しの笑顔でした。



河田さん、本当にお疲れ様でした。

2015年10月6日火曜日

2015年10月30日~31日に第8回北陸合同バイオシンポジウムが開催されます。

 2015年10月30日~31日に第8回北陸合同バイオシンポジウムが石川県・山中温泉で開催されます。腸内細菌共生機構学講座では、栗原先生がこのシンポジウムの代表世話人であることから、メンバーがスタッフとして会の運営に当たる予定です。

 例年、北陸合同バイオシンポジウムでは生物学関連で、幅広い研究分野の講演やポスター発表会が行われます。

準備中の要旨集の表紙です。

 
 さらに夜にはシンポジウム参加者との交流会が設けられています。そこでは普段なかなか話す機会がない他大学の先生や学生、企業の方々と研究の話などを
することができます。
 私・奈良は昨年の第7回北陸合同バイオシンポジウムに参加しました。その時にも交流会があり、明け方4時までシンポジウムの参加者と研究の話や、就職活動についての話をして、とても充実した時を過ごすことができました。

 今年は、シンポジウムに参加するだけでなくポスター発表を行います。今回のシンポジウムでは、参加者の方とより深く研究内容についてディスカッションしたいと思います。