飛鳥井さんが考えた研究テーマは「兼六イモ摂取前後における、イヌの腸内細菌叢の組成の変化」です。研究サンプルには飛鳥井さんの愛犬アポロ(柴犬)の兼六イモ摂取前後の糞を使用しました。兼六イモは1935年(昭和10年)~1940年(昭和15年)にかけて石川県でつくられたサツマイモの品種で、今回実験に使うものについては、生産科学科の坂本知昭先生に頂きました。
今日の実験内容は、兼六イモを10% (w/v) 含むオリジナルのGAM寒天培地にイヌの糞をPBS(リン酸緩衝生理食塩水)に希釈したものを塗布することでした。
兼六芋含有GAM培地。兼六イモの粒と皮が残っています。 |
絶対嫌気性のものが多い腸内細菌を出来るだけ生きた状態で扱う目的で、これら操作を全て嫌気チャンバー内で行いました。
右手に持ったピペットマンでイヌの糞をPBSに一生懸命懸濁する飛鳥井さん |
飛鳥井さんにとって嫌気チャンバーに手を入れて実験をすることも、ピペットマンを用いることも初めての体験でした。さらに約1時間も嫌気チャンバー内で操作をしていました。飛鳥井さんは初めての実験操作を嫌気チャンバー内で長時間行っていたため、実験終了後はとても疲れた様子でした。(何度も書きますが、嫌気チャンバーの中は37℃、湿度60%なので暑いです。その暑い中、操作をする際に装着するグローブのゴムによって締め付けられた腕を動かさなければなりません)
飛鳥井さんのポケゼミでの目標は「微生物実験の実験手法を学ぶことと実験ノートを分かりやすく書けるようにすること」です。あと1週間頑張ってください!