2014年2月15日土曜日

「イグノーベル賞受賞記念講演会」を開催しました。

昨年度のイグ・ノーベル賞を、石川県立大学の熊谷学長がハウス食品の今井真介博士とともに受賞されました。受賞された研究は、2002年のNature論文で、その題名は「涙をもたらす玉ねぎの酵素」というものです。

 これを記念して、我々、腸内細菌共生機構学講座と、石川県立大のもう一つの寄附講座である「アクトリー・エコビレッジ創成学講座」の共催で、今井博士に石川県立大学まで来ていただき、「イグノーベル賞受賞記念講演会」を開催しました。研究の面白さを未来の研究者に知ってもらうために、ポスターを石川県内の多くの高校に掲示していただきました。

講演会ポスター

 事前登録などをしませんでしたので、当日まで参加者数が分からないという不安もありましたが、フタを開けてみると、参加者数128名と大盛況で、会場では、今井博士の楽しい講演に笑いが絶えませんでした。

今井博士のユーモアたっぷりの講演に笑いの絶えない会場

 講演会は熊谷学長の挨拶から始まり、

「挨拶」という名目で石川県立大の広報を行う学長
 この講演会を共催する二つの寄附講座の教員による講座紹介を経て、

アクトリー・エコビレッジ創成学寄附講座・田中孝二郎准教授の講演
腸内細菌共生機構学寄附講座・片山高嶺教授の講演
 いよいよ今井博士による玉ねぎの催涙成分が出来る仕組みについての講演が行われました。

イグ・ノーベル賞受賞式典の様子(玉ねぎを切って涙を流す料理人)を振り返る今井博士

 講演は、「研究は決して難しくない!イグ・ノーベル賞を受賞した玉ねぎの研究を例に、研究の楽しさを知ろう。」というテーマで行われました。

講演を始める今井博士

 今井博士は、玉ねぎの催涙成分が発生する科学的な仕組みや、イグ・ノーベル賞の受賞式典での「科学を楽しむ」姿勢についての講演され、高校生を含む参加者の皆さんは熱心に講演を聞かれていました。

講演会会場の様子


 講演後も熱心な参加者は今井博士に専門的な質問をぶつけていました。

熱心な高校生たち



 講演会終了後に行われた交流会では、石川県立大の先生方も沢山参加され、

食堂で行われた交流会。石川県大は結構キレイな食堂を持ってます。
多くの参加者との交流が行われました。

今井博士談「若い人たちと話すと凄く刺激になりますね。」




 翌日の北国新聞にも取り上げられました。

研究室のお茶部屋におかれた切りぬき




 私、栗原のこの講演会での任務は、

送迎バスの方向を案内するわたくし

金沢駅西口でのサンドイッチマンでした。
結構楽しかったです。