2015年6月30日火曜日

広島大学・大学院生物圏科学研究科 田辺創一先生の講演会に出席しました。

 625日に応用微生物学研究室主催の講演会が行われ、広島大学・大学院生物圏科学研究科 田辺創一 先生に「乳酸菌による腸管バリア保護効果」という演題で講演していただきました。
田辺先生は私にはこれまでイメージしづらかった、腸管バリアを構成するタイトジャンクションの構造をメモ帳と紙を束ねるリングに例えるなどして、御自身の研究内容をとても分かりやすくご講演していただきました。そのため学生の私でもすんなり理解することができました。
また、田辺先生は研究そのものの話だけでなく、研究を進めて行く上での周囲の人との関わり方についてのお話もしてくださいました。最も印象深かった話は「恩師の言うことに聞く耳を持たないと後悔をする。」でした。

私は講演会後の飲み会にも参加しました。私は田辺先生の正面に陣取り、就職活動での企業の選び方や、とりあえず行動してみることの重要性についてなど、色々なアドバイスを頂きました。講演会だけでなく飲み会でも、とても勉強になりました。


田辺先生、ありがとうございました。

2015年6月23日火曜日

ゴードン研究会議が終了しました

 7日間にわたるゴードン研究会議が終了しました。

 前回のブログの更新後からゴードン研究会議(GRC)終了までの出来事をまとめて報告します。

 まずは、ポスター発表です。私はGRC1日目と2日目にポスター発表を行いました。2日間で合わせてポスター発表は4時間あり、ゴードン研究セミナー(GRS)と同様に休む間もないほど多くの外国人が発表を聞きに来てくださいました。
 ポスター発表を聞きに来た多くの方が、「この解釈で合っていますか?」と確認しながら聞いてくださったのでとても発表しやすかったです。
 GRCにが始まってから、日にちが経つにつれて英語を聞くことに慣れていき、徐々に相手の質問に答えることが出来るようになりました。最初は、英語に苦手意識がありましたが、GRC、GRS合わせて4日目になる最終日のポスター発表は楽しみながら出来ました。

2017年に行われる次期ゴードン会議(ポリアミン)のチェアをされるSusan Gilmour博士に説明をする奈良

 次に、昼休みです。GRCは朝9時~12時と夜19時~21時の間は口頭発表があり、ポスター発表が16時~18時の間ありますが、13時半から16時は自由時間です。
 2日目の昼休みは私は日本の大学の先生と学生と共に、会場の近くにあるリフトを乗りにいきました。しかし、リフトは運休していました。仕方がないので、近くにあったジャンプ台の近くで写真を撮って帰りました。
帰りには雨が降り出しました。

 3日目の昼休みはGRC主催のハイキングに参加をしました。片道約45分の山道でした。私の周りの人は登り終えたあとかなり疲れたといっていましたが、陸上部で鍛えている私にとっては物足りない山道でした。
山頂からの絶景。前日とは打って変わって快晴でした。


山頂にて


 4日目の昼休みは、外国人の方3人とサイクリングに行きました。
最初は軽くマウンテンバイクを漕ぐつもりで参加しましたが、結局アップダウンの激しい砂利道を走りました。砂利道ではバランスが取りにくく、何度も転倒しそうになりましたが、無事に怪我なく帰って来ることができました。 私のレンタルしたマウンテンバイクのギアは壊れており、ギアを動かすことが出来ませんでした。一番軽いギアに固定されて動かない状態だったので、サイクリング中慣れない山道で何回も何回もペダルを漕がなければならず、とても疲れました。

 GRC最終日の夜は、日本人の参加者たちと石川県から持ってきた日本酒である「手取川」を飲み、その後バーにいた外国の方を含む多くの参加者(先生+学生)と1時間ダンスをしました。最初はとても恥ずかしかったのですが、時間が経つにつれ慣れていき、最後にはダンスを楽しむことが出来ました。

 GRCを通して多くの貴重な体験をすることが出来ました。思い切って挑戦してよかったと思います。また、GRCを通して研究に対するモチベーションがさらに上がりました。帰国後も頑張って研究します。





2015年6月16日火曜日

ゴードン研究会議に参加しています。

 私・奈良はアメリカで行われているゴードン研究会議に参加中です。アメリカに来て4日目を迎えていますが、時差ボケが治らず、どれだけ寝ても眠気が取れず常に眠いです。

 日本から出発した日から、ゴードン研究会議(GRC)一日目が終了した今日までの出来事をまとめて報告します。


 友人が手作りしてくれたパスポートケースのチャックが壊れ、成田空港からニューヨークの空港までの飛行機で、私の席のTVモニターだけがフリーズして動かなくなるなど、幸先が悪いスタートとなりました。(私のTVモニターに映った飛行機は12時間ずっと青森県の横から動きませんでした。)

 しかし、無事にボストンのホテルに到着し、同じ学会に参加する東京慈恵会医科大学の田島さんと合流しました。田島さんとは昨年の「日本ポリアミン学会 第6回年会」で初めて出会い、少しだけお話しをした仲です。そんな田島さんと、一緒の部屋に宿泊して、1つのキングサイズのベッドを2人でシェアしました。私は寝相が悪く、寝ている間歯ぎしりをする癖があります。田島さんには大変迷惑をおかけしました。


ホテルの朝食会場にて
 
 
 翌日、ボストンから2時間のバスの長旅を経て、ゴードン研究会議の会場に到着しました。
ゴードン研究会議の会場前です


 会場は自然あふれる森の中にあります。
リス


 ゴードン研究会議中の私の宿は小さな湖の横にあります。景色がとてもきれいです。

宿からの風景
 

 会場に到着後、ゴードン研究会議が始まりました。ゴードン研究会議は若手向けのゴードン研究セミナー(GRS)と本会議(GRC)の2部に分かれています。最初の2日間は学生も多く参加するゴードン研究セミナー(GRS)です。

 初めに口頭発表が行われました。電子辞書で意味の分からない英単語を引きながら発表を聞きました。自分の研究の専門分野に近い発表であればなんとなく内容はわかりましたが、自分の知らない専門用語が多く出てくる発表は、スライドのページごとのタイトルしか理解することが出来ませんでした。口頭発表はGRSGRCで毎日行われます。全て理解することは難しいですが、少しでも多くの知識をつけて帰りたいと思います。

次にポスター発表です。2日間行われるGRSでは両日ともポスター発表が行われます。私にとって人生で初めての英語でのポスター発表です。開始後、すぐに外国の方に英語で「全部説明して」と言われました。心の準備が整ってないときに来られたので焦りましたが、何回も「Do you understand?」と確認しながら、ゆっくり説明していき、なんとか発表を終えました。
 そこまでは良かったのですが、その後の聞き手からの質問対応に一番苦戦しました。相手の話す英語が速すぎて、何度聞いても何を質問しているのか分かりませんでした。また、予期せぬ質問が来たときに、咄嗟に英単語が浮かばず、なかなか言いたいことを伝えることも出来ませんでした。

 しかし2日目のポスター発表では、1時間半で休む間がないほど多くの外国の方が発表を聞きに来てくださいました。そのおかげで、相手の英語を聞くことに少し慣れていきました。初日よりも余裕をもって説明や質問対応ができました。
 
 GRSは昼に終了しました。夜から開始するゴードン研究会議(GRC)までの空き時間にGRCから参加をする栗原先生や、日本の大学の先生方と合流をして皆でホテルの近くにあるスーパーで購入したアメリカのビールを飲みました。真っ昼間にビールを飲むのは初めての体験でした。
 ビールの栓抜きはスーパーの入り口の横の柱についていました。皆で仲良く栓を抜きました。


壁についている栓抜き

 
栓を抜く千葉大学・東先生

栓を抜く東京大・松本先生

栓を抜く千葉科学大学・照井先生


片手でかっこよく栓を抜く千葉科学大学・吉田さん


 アメリカのビールの味はフルーティで、日本のビールよりも飲みやすいと思いました。

 GRC1日目終了後は、会場内にあるバーで飲み会が行われました。

バーにて。赤ワイン大盛りです。会期中は何人かの先生方のご寄付により無料でお酒が飲めます。
 























 私は英語にはまったく自信はありませんが、海外のポリアミン研究者と友達になりたいと思い、なるべく多くの方に話しかけました。会話はなかなか続きませんでしたが、少しでもお話ができてよい経験になりました。この日は夜0時まで飲み続けました。
 GRCでは毎日夜に飲み会が開催されるので、より多くの方とお話をしてみたいと思います。もっと会話が続くよう、様々なネタを考えようと思います。



Tシャツが配布されました。カメレオンのような動物が被っている帽子にはポリアミンの化学式が書いてあります。


2015年6月9日火曜日

ゴードン研究会議に参加するため、今週末からアメリカに行きます。

 私・奈良は613日~19日に米国で開催されるゴードン研究会議に参加します。

 ゴードン研究会議で私はポスター発表を行います。初めて作る英語のポスターに苦戦しましたが、研究室の方のアドバイスのおかげで大体完成しました。
 今はポスターの内容を更に練っているところです。


縮小版のポスターをプリントアウトしてチェックしているところです。



 
ポスターの準備は進んでおりますが、まだ肝心の荷造りはしておりません(圧縮袋を購入しただけです)。

今日から荷造りを進めていきたいと思います。

2015年6月2日火曜日

2015年5月25日-27日 新潟大学食品糖質科学研究室の中井先生、杉本先生、江口さんが共同研究に来られました。  

  腸内細菌の糖資化性の研究をされている新潟大学農学部食品糖質科学研究室の中井博之先生、杉本直久先生、修士1年の江口省吾さんが共同実験をするために腸内細菌共生機構学研究室に来られました。

得られた結果をもとにディスカッションをしています。

 
 嫌気チャンバー内で約40枚もの96穴ウェルプレートを用いた大変な実験で、嫌気チャンバーに両手を突っ込んで長時間の作業をした後の杉本先生は汗だくでした(嫌気チャンバーの中は37℃、湿度70%に保たれており、本当に暑いのです)。

 私・奈良も実験のお手伝いを少しさせていただきました。杉本先生には実験を効率よく行う方法を中心に、多くのアドバイスをしていただき、大変勉強になりました。
 今後の自分の研究に生かしたいです。


 食品糖質科学研究室の皆様、ありがとうございました。