2015年7月7日火曜日

新潟大学農学部食品糖質科学研究室の方々が来られました。

腸内細菌の糖資化性の研究をされている新潟大学農学部食品糖質科学研究室の中井博之先生、仁平高則先生、修士1年の江口省吾さんが共同実験をするために腸内細菌共生機構学研究室に来られました。

 実験操作は主に江口さんが行っていました。江口さんにとって私たちの研究室で実験を行うのは今回で3回目なので、慣れた手つきで嫌気チャンバー内で実験を行っていました。

 実験を終えた江口さんは「嫌気チャンバー内は温度が高く、腕の操作が制限されるため本当に疲れる。」と言っていました。

 私・奈良が嫌気チャンバー内で実験操作をするときも冷房で部屋の温度を24度にしますが、嫌気チャンバー内は37℃に保たれている上、培地の蒸発を防ぐ目的で湿度も60%以上に保っているため、結局額と腕からの汗は止まりません。
 また、外気の侵入を防ぐ必要があるため嫌気チャンバー内で操作をする際に装着するグローブのゴムは両腕をかなり締め付けます。(嫌気チャンバーを長時間使用すると、ゴムで締め付けられた痕は約30分経っても腕に残っている時があります。)
私は腸内細菌共生機構学講座に入って1年以上実験をしていますが、その間、3日に1回は嫌気チャンバーを使用しています。しかし、嫌気チャンバー内で締め付けられた腕を動かす辛さには一向に慣れません。


 しかし、私たちが実験で使う腸内細菌は絶対嫌気性のものが多く、酸素に少しでも触れると死んでしまうものもいるため、これらの腸内細菌を培養するためには嫌気チャンバーはなくてはならない機械です。嫌気チャンバー内での実験をやり易くするため、事前の準備をしっかりするなどして、嫌気チャンバー内での操作を最低限にとどめる工夫をしたいと思います。(ちゃんと準備をしていないと、嫌気チャンバーの中で延々とラベリングをすることになります。ラベリング用のシールとペンは酸素に触れても平気なので全く意味がありません。腕が痛くて汗が出るだけです。)

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